あなたらしい魅力を引き出す、とか、内側にある本来の魅力を目覚めさせる、といった表現がある。
ひとはひとりひとり違う人間で、あなたにはあなただけの魅力がある。だからそれを大切にしてくださいね、と言われたとき、いったいどれだけのひとが素直に無理なく「わかりました」と思えるのか。
もちろん理屈ではその通りだとわかる。私以外の誰かにはなれない、という事実が依然としてそこにあるとき、「ならば、自分らしい魅力を磨きたい」と思えれば、そのひとはきっと、すごく素敵になれる。そんな思考の流れは理想的で、かつ、まぁなんというか、それが本来だよね、というべきもののような気がする。
気がする、のではありますが、じゃあ、その磨きかたって、いったいどこで習得するのだろうか。
友人の生田和余さんが「Healing Salon SOMI」というサロンを乃木坂にオープンした。彼女は30代に入ってからこの世界に転身したにもかかわらず、完全にこれが天職でしょ、という感じのものすごい技術をみせてくれる。施術を受けていると「エネルギー」や「ヒーリング」というものについて考えずにはおれなくなる。
例えば、サロンでマッサージを受ける。そのとき、こわばっているコリのようなものをほぐしてもらったり、淀んでいる血液やリンパなどの流れを刺激してもらったり、揉み出してむくみを解消してもらったり、ザラザラ・ゴワゴワの肌をなめらかにして、透明感をもたらしてもらったり…ということを期待する。更には、痩せて、若返って、美しくなることを。
SOMIの場合、そういったことは単純に「結果として」叶う。いわゆる副産物のようなものでしかない、と私は思う。
わたしたちのからだ(そしてこころ)は、自分が意識しない部分で色々なことをやってくれている。
例えば食事。どんなものをいつどこで食べるかということは顕在的意識によって行われるが、それが体内で消化され、血肉となるプロセスについては、無意識下で行われる。傷の治癒なんかもそう。意識的に切り傷を負ったとしても、その後の出血からかさぶたとなり、完全に治癒していくプロセスは、やはり意識の表層下で行われる。
彼女のマッサージを受けていると、そういった、自分の意識の表層下に働きかけてくれているんだな、という実感を持つ。まるで、細胞(のようなもの)に直接話しかけてくれているような。
わたしたちの顕在的意識は、自分の細胞(のようなもの)と会話することがむずかしい。でも、彼女はそれをごく自然にやってのけてくれている、という感じがする。
誰だって、無視されるのはさみしい。気にかけてもらったり、いたわってもらったらうれしい。細胞(のようなもの)だって同じなのだと思う。そこに、彼女は手を差し伸べてくれる。だから、細胞(のようなもの)もそれに応え、いきいきと健康で美しい状態に向かう。それは強引にこの肉をあっちに移動する、といった類のものではなく、おだやかで、でもとてもパワフルなものであると思う。その結果として、自動的に上記のようなマッサージの効果があらわれる。
そんな状態だから、変な言い方なのだけど、彼女の施術中、どことなく意識が「ヒマ」を感じることがある。もちろんマッサージはとても心地よく、至福を感じて余りあるくらいなのだけど、彼女が私の細胞(のようなもの)にアクセスしているから、顕在的意識は手持ちぶさた状態、とでも言いましょうか。しかしこれは私の感覚に過ぎず、友人などは施術中に号泣してしまったと言っていた。それはそれで、細胞(のようなもの)、つまり潜在意識にアクションしているからこその反応なのだろうなと思う。
そして思う。「自分の内側にある魅力」っていうのは、意識の表層下(の細胞、のようなもの)にあるのではないか、と。
美しくありたい、と願うとき。今よりもベターでありたいと思うとき。つい、今の自分に何かを足そうとしてしまう。それは保湿クリームであったり情報であったりする。もちろんそれも大切なことではあるが、それだけでは意識の表層下には効果的に届かない気がする。そこにアクセスしてこそ、はじめて「自己の魅力を目覚めさせる行為」と言えるのではないか。
SOMIの生田さんはいつも、時間が許すならいつまでも施術をしていたい、と言う。どんなに長くても決して疲れないし、施術中、対象が愛おしくて泣いてしまうこともしばしばあるという。
彼女はもともと感極まりやすい美女であり、この話を最初に聞いたときは、まぁよくもいろんなことで感激できるもんだなと感心したものだけれども、先日エネルギーワークの講師が「施術している人が泣くということは、その対象のかわりに泣いてあげているということなんですよ」と言っていて、妙に納得。泣けない人のかわりに、深いところにある悲しみやこわばりを生田さんが取り除き、自分から外に放出しているということなんだな。
だから彼女の施術を受けたあとは、憑き物がとれたようにすっきりと軽い。頭もクリアで、表情も明るくなる。しかも、それが続く。だから、また行きたくなる。
私が行きたがるというより、自分の内側から「また行こうよ」って言われているみたいな。愛する子どもとの大事な約束みたいな。そんなものが後押しをする。
長くなってしまいましたが、ご興味あるかたはぜひ一度足を運んでみてください。
私は今回、ラストーンセラピー(石を使った施術)を受けましたが、スラヴィックマッサージも、フェイシャルリフレクソロジーもすべてお墨付き。ピンと来たコースをどうぞ。
アクセスも便利なところです。
0 件のコメント:
コメントを投稿