7.3.14

ジェスキエール〜

さすがに中継で見ました。ニコラ・「ジェ」スキエールのLV
就任が決まったときはバカじゃないの!ニコラの無駄遣い!(←?)とか思っていた私ですが、よく考えたらこれほどナイスな抜擢もないよなーと(単純)。LVはマークでプレタポルテをはじめたというだけでも先見の明ありすぎですが、つくづくセンスいいなーと思う次第なのであります。


歴史に残るであろうファーストルック


もうモニタを見ながら感動しまくってしまった。鳥肌立ちまくり。そう、これこそがニコラだよねって思えるコレクション。それなのに紛れもなくLVでしかあり得ない。歴史に対する敬意と、自分の色の出しかたが最高に好みのさじ加減でした。こういうコレクションが見たかったのー!
というのは、ラフのDiorにも感じていることなのでありますが。

老舗ブランドのカラーを守りながら(守るというのは語弊があるかもしれない、継承というのかな)、新しい血液を送り込むということが、どれほどに大変なことなのか想像もできないけれども。そして方法はひとつじゃないと思うのだけれども。やっぱり私の好みのアプローチというのがあって、それは「まだ誰も見たことがないようなもの」を作っているということなんですよね。
ニコラのコレクションはそれをドンズバで見せてくれた、という感じです。しかもファーストコレクションならではの意気込みとか、控えめさとか、内側に熱く燃える熱意のようなものがビシバシ伝わってきました。や、ニコラと友達とかではまったくないんですけど。知らないですけど性格とか。

ニコラが残した功績のひとつに、バレンシアガのバッグがあると思うんですが、私はあのバッグを最初に見て、なんてヘンテコでクールなんだろう!って思いましたよ。マルジェラがやったケープコッドの2重巻きのやつとかもそうだけど、新しくてかっこいいものって、最初絶対ちょっとヘンテコリンじゃないですか。だって見たことがないんだから。でも浸透していくとスタンダードになる。そういうクリエイションが私は好きなんですよね。最近のフィービーのセリーヌにもそれを感じているのですが。

包まれてるジュラルミン的な。

底がへこんでてシングルの持ち手。売れそー。


プラス、歴史あるメゾンに受け継がれたものを魅力的に見せるという部分が今回は大きくて、バレンシアガのときにはそういった要素はなかったわけだけど(ブランドが死にかけてたから)、それもブラボー!って感じで素晴らしく、素晴らしすぎるくらいに素晴らしかったと思います。何を言っているんでしょうか。ね。いやでも例えばバッグひとつとっても。見たことないものしかなかったもん。某カバのパクリとか、某SCバッグの焼き直しですらなかったですもん。完全に新しい、でも敬意がそこにある新しさなんですよね。

まだファーストコレクションなわけで、これからがもちろん楽しみですが、同時にファーストでここまでやれるのか…と衝撃を受けたし、既に爆発的に売れるだろうなという予感があるしね。バッグとか。

それでですね、今回エディ・スリマンのサンローランをはじめて平熱で見て、悪くないなと思いました。以前エディのファーストコレクションが微妙だったことにショックを受けた私、その後も基本スタンス変わらずだったのですが、あーエディはニコラとかラフとは根本的に違うんだなーって。彼はアーカイブが好きなタイプなんだな、というか。好きなもの、スタイルが変わらず、それに忠実に、頑固なまでに忠実に、ものを作ってんだなーと。純粋にサンローランも好きでしょうし、まぁもちろん音楽も。なんだけど、新しいことをやろうという気持ちがあるわけではなくて、どうエレガントに、パリシックに、かっこよく見せるかっていう部分にこだわっているのかな。あたらしいものをクリエイトしたいわけではなくて、かっこいいものを追求したいという感じなのだろうなと。頑固親父。ただの保守的な頑固親父(悪い意味でなく)。ま、それにはそれの良さなり、かっこよさなりあるよね、という。ある意味男の美学なのかなぁ。

サンローラン。

ロンドンロンドン。


楽しいロンドン。

愉快なロンドン。


いっときバレンシアガで言われていたフューチャリスティック、ということではないんだけど、未来を感じる服、が私は好きなんだろうと思う。昔のマルジェラとか、ラングとかもそういうことだったんだろうなと。
ただ私も音楽に相当影響を受けてきたし、好きな音楽でファッションが決まる、モッズの恰好しててメタル聴くとか意味わかんないんですけど?聴いたこともないのにニューヨーク・ドールズのTシャツ着るのやめてもらえる?みたいに思って青春時代を生きてきているので、パティ・スミスの流れでアン・ドムルメステールに惚れてしまったのも致し方なく、エディのYSLなんかはその流れで当時カッコいいと思った、というのもあるのかなぁ、なんて。ただ今となってはアンにはさほど食指が動かず、AF Vandevorst(って突然アルファベット表記)が健在であることに非常に満足しているので、アンがデザイナーの立場を退いてもそれほど痛くないです。とはいえ足は遠のいてしまうと思うけど…。

最高すぎたAFのコレクション。


しかし私はカーゴパンツをモードにした最初はニコラ、広めたのがマーク、という認識を持っていて、このふたりにはなにかしらの因果関係があるのかな?(人間関係という意味でなく)

ちなみに、実際着るならDiorよりLVより、セリーヌのほうが好みです。


ディオール。見たことあるものと見たことないもの。

ディオール。ちょっとガリアーノ時代を思い出したり。


セリーヌ。着たい。

画像は全体的にStyle.comより。