24.11.14

身体の変化、私の場合



ご無沙汰してしまいました。9ヶ月も佳境に入り、胎動と書いて攻撃と読む、みたいな時期におります。
さて、今回はずっと書こう書こうと思っていたことを。

妊娠しますと、身体に変化がいろいろと起こります。よくある話は妊娠線の出現とか、とんでもなく胸が大きくなるとか、お腹が毛深くなるとか、でべそになるとか。

このへん、全体的に人によります、たぶん。


私について言えば。まず、妊娠線に関しては、とにかくよくオイルなんかを使ってマッサージすることが大切です。個人的にはクリームよりオイルを推します。結局、妊娠線って急激な「伸び」に皮膚が耐えられなくなって起こるひび割れなんで、肌がやわらかい状態を保つことが重要なんですね。でもクリームとかミルクローションみたいなものだと水分が多くて油分が足りないことが多いように思います。塗ったそのときは潤うけど、肌がやわらかい状態が持続するかというと、オイルには負けちゃう気が。あと、オイルのほうがマッサージしやすいんですよね。

ちなみに、私が使用したのはまずヴェレダのマザーズボディオイル、これは超王道ですが、ほんとに安心感あり。ほのかなシトラス系精油の香りもGood。それから、ネオベビーのママオイル、これ最高です。マッサージしやすいテクスチャーと、女性の肌に必要な成分が考えられてる。ネオベビーは考え方も素晴らしいブランドで、洗剤も大好き。ベビー用のものも使うのが楽しみです。あと、私は使用していないんですが、エルバビーバのものなんかも評判いいですよね。

ところで、オイルならなんでもいいかというとそうではなくて、ベースとなっているのが「ミネラルオイル」のものはあまりおすすめしないです。
ミネラルオイルって化粧品によく使われている成分ですが、平たく言うと石油なんですね。といっても「石油由来の成分は肌に良くない!絶対反対!」みたいな話では全然なくて、ミネラルオイルって肌に全然浸透しないんです。これはこれで利点があって、まずどんな肌に対しても影響しない(刺激が起こりにくい)。そして、浸透しないからいつまでも肌上にあり、外的要因(乾燥など)から肌を保護してくれます。それ自体が潤いを与えてくれるというより、表面に膜を張るイメージ。
でも個人的には、妊娠線予防は肌をやわらかくしないといけないので、ある程度肌と一体化してくれるものを使ったほうがいいのではないかなと思います。なので植物性オイルがベースのもの、あと馬油なんかもおすすめですね。


妊娠線予防について長くなりましたが、次に胸の話。私はそこまで大きくならなかったです。もちろん変化はあるんだけど、2サイズは絶対アップします!みたいなのは大げさかな〜ってレベルです。胸が大きくなることを喜ぶ方もいらっしゃいますが、私は胸が大きいスタイルって好みではないので、結果として安心しております。
んで、お腹は毛深くなりました。で、おへそについては今まさに!出ようとしてる?してない?はっきりしろよ!みたいなフラット地点におります。現時点で腹回り95センチという恐ろしい体型なわけですが、あと1ヶ月、果たしてどうなるのかな。


あと挙げられるマイナートラブルとしては腰痛ね。お腹が重くなると腰に負担がかかって〜ってやつ。私はこれ、症状が現れるのがすごく早くて、なんならお腹が出てない3ヶ月とかから腰痛というか、特に左足の付け根が突然痛くなるというか。これがまた、ぎっくり腰みたいな感じの痛みでして、ま、私ぎっくり腰になったことまだないんですけども、こんな感じかな〜っていう。神経から痛い、みたいな。
5ヶ月くらいのとき痛みがかなり酷くなったので、産婦人科の先生に訴えたら「まだそこまでお腹も大きくないこの時期に腰痛ってちょっとおかしい。妊娠が原因とは思えません。整形外科に行ってみては?」と氷のように冷たいお答えをいただきました。

この症状は、結論から言うとマタニティヨガに行くことで劇的に改善されました
私はマタニティヨガに通い始めるのが遅くて、7ヶ月くらいからだったのですが、スタジオまで30分かけて歩いて、ヨガして、帰って来るというのを週に2回はやっていて、全然変わりました。運動不足と血行不良(そしてもちろん妊娠)が原因で起こってたんだな〜と。
なので、妊娠初期でも腰痛があるってかたは、妊娠が原因のケースもありますのでご安心を&ストレッチなどできる範囲でやってみてください!


そう。妊娠って劇的に血行が悪くなる、んですね。血行だけでなく、リンパの流れとか、呼吸とか、そういうのも意識しないと淀みがち。特に後期になると、それゆえの症状が出やすくなります。むくみ、静脈瘤、こむら返り(足がつる)等。

そしてその延長線上にある症状が、今日私が書きたかったテーマなのであります。
(って、ここまでが前置きって信じられますか。すみません)



それはね、です。



ここから先、痔の話になりますんで、読みたくない人は静かにブラウザを閉じていただければ。








ハイ。

私が痔を自覚したのは、8月の終わり。まだ妊娠22週のときでした。
最初は、あれ、なんかお尻が痛いな〜ってくらいだったのですが、日に日に痛みがどんどん増していき、これはもしや痔では?といろいろ調べたところ「妊婦は痔になりやすい」というのは定説のようで。知恵袋等、痔に悩んでいる妊婦さんのSOSがインターネット上に結構な数ありまして、でもその人たちの週数とかを見ると、もう妊娠後期なんですよね。30週とか35週とか。こちとらまだ22週なわけで、あと半分の妊婦生活、これから悪化していく可能性しかないのでは?

予感は的中し、私は次第にお尻のことしか考えられないような日々を過ごすことになります。とにかく痛い。座るのも歩くのも痛い。ネットで対策をいろいろ調べましたが、何をしてもおさまりません。


ところで痔には3種類あります。

1/痔核(いぼ痔):肛門に腫れたできものができる症状。肛門の中にできる内痔核と、外にできる外痔核がある。内痔核は痛みを伴わないことが多く、自覚がないケースも。外痔核は痛みが伴う。いずれも排便時のいきみなどで静脈叢がうっ血してできる。
2/切れ痔:肛門の皮膚が切れ、出血する。便が硬く排泄されにくくなった状態でむりやり排泄しようとすると起こりやすい。排便時のみ強い痛みを伴う。
3/痔瘻:下痢などによって肛門の組織に細菌が入り込み、トンネルのような穴ができる。発熱や膿などを伴う、もっとも深刻な症状。

※詳しくはこのへんをお読みいただけると。


ま、私の場合ナチュラルに外痔核なんですが、「自己判断は危険。痔は深刻な病気であり、自覚症状がないケースも多い」みたいなことがネット上で囁かれていて、まさか痔瘻だったり?とか怖くなってしまって。
さらに、痔核の場合、切らないと治らない説がかなり有力で。どうしたらいいのか途方に暮れてしまいました。


とりあえず台所仕事をしてくれている旦那さんに報告&相談しようと、ある日の夜切り出してみました。ストレートかつ単刀直入、かつ偉そうにソファに寝そべりながら「あの、痔になりました」と。
すると旦那さんは「へ〜大変だね……痔ってなったことないからよくわかんないけど(=基本のレスポンス)、どういう感じなの?」みたいに訊いてきて。私はここぞとばかりに、ネットで収集した情報を話しはじめました。

「痔には痔核と切れ痔と痔瘻があって、痔核には内痔核と外痔核があって、それぞれこういう症状で、原因は……」

すると洗い物をしていた旦那さんが突然爆笑しはじめました。どうしたのかと思い訊いてみると、

何言ってるか難しくてまったくわからない上に、それって痔の説明なんでしょ!?痔でしょ!?そんな真顔で難解なこと言われてるのに内容は痔のことなんでしょ!?プークスクス」

みたいなご反応。痔はちょっと恥ずかしいことなのに、この人は何を真面目に説明してるのか(しかも理解できない)。という事?
そう言われると私もなんだかよくわからなくなって、もう説明しなくていいやと脱力しちゃったんですけど、だからって症状が改善するわけでもなく(あたりまえ)。そこから、孤独な私の戦いの日々が始まったのであります。

これ以上続けると長くなりすぎるんで、次回に続く!


ちなみに痔であることを報告した日以降、旦那さんは「その後、どうなの痔の調子?ゲラゲラ」みたいにちょくちょく様子を伺ってきまして、そのときの彼にそっくりな絵がありましたんで紹介しておきますね。


ヘイヘ〜イ!俺は経験なくてよくわかんないけど、痔ってこんな感じかな〜?大変だね!プークスクス





3.11.14

名付け、私の場合



お腹のなかにいる子の性別について、どのよーに考えるかは人それぞれでして。
「生まれるまで知りたくない!」って人もいるし「絶対女の子(男の子)がいい!」とかね。ありますよね色々。しかし私は「別に、どっちでもいいな〜」と思ってました。っていうか正直、どうでもいいな〜っていうか……(小声)。そんなに興味が持てないっていうか、自分のこと(つわり)で忙しくてそれどころじゃないって話だったのかな、今思うと。

しかし、旦那さんはそうではなさそうで。
基本、男の子のほうがいい、と言ってました。理由は「一緒にキャッチボールするんだ!」でも「将来酒を酌み交わしながら女の話をしたいんだよ俺は!」でもなく「女の子だとお母さん(私)と一緒になって自分のことを叱りそうだけど、男の子なら一緒に叱られてくれそうだから」というよくわからないものでした。なぜ叱られること前提なのかがまずもってして。
や、でも旦那さんは実際「女の子とはどう接したらいいのかよくわかんない」とよく言っていて、それはほんとにそうみたいなんですよね見てても。たとえば、旦那さんには姪っ子が2人居るんですが、そこの家に行くと基本遊び相手は私で、ま、内容はシールとか着せかえとかカード遊びとかコンサートごっことかプリキュアごっことかなんですけど、女子ってシチュエーションみたいなの凝るでしょ?そういうのが複雑でよくわかんないんだと思います多分。「自分のわからないことはわからない。〜完〜」みたいな人だから、相手の気持ちとか状況に対して、想像しては、どうしたのかな?って世話を焼いたりしないんですな。
でも、相手が男子だとすごい遊ぶんですよね。男の子は基本、ドカーン!バコーン!みたいな力勝負の耐久レースしてればいいというか。むしろ大人と接するよりHOW TOよくわかるよ?みたいな(基本彼は無口の人見知り)。またその単純明快な思考回路に通じ合うものがあるみたいで、基本子どもには人気あるタイプ。生まれたらよろしく頼むよ……と思ってます。

ま、そんなこんなだったのですが、とにかく私は子どもの性別が判明する前から「男の子っぽいですね」と言われる言われる。その理由は「顔が険しい」「お腹が前に尖って出ている」「つわりが辛そうだから」(女の子だとお腹は横に広がって出るみたいです、あと自分と異質なもの=異なる性別のほうがつわりが酷くなる確率や、顔がげっそりする確率が高いという話があるそうで)とゆー客観的な情報に基づく分析から、「なんとなく」「夢で見た」みたいなスピ系の見解までバリエーションに富んでました。

極めつけは、姪っ子に聞いたとき。
もともと、小さい子(小学校あがる前くらいの)に訊くと、お腹のなかの子と会話して性別を当てるらしいという話は友人から聞いてまして、いい機会だから尋ねてみたら「男の子!」と即答。
「なんで?」って訊いたら「だってそうだもん」とのことで。これ以上に強い返しがありましょうか。

実際、検診時に性別が判明したのは20週、6ヶ月に入ったばかりのときでした(もっと詳しく言うと8月15日)。「男の子みたいですね」と先生に言われても、ま、そりゃそーだわな、くらいにしか思えなかったのでありますが。特にこれといった感動はないけれど(マジで)、ともあれ決まったものは決まった。

そして、名前をどうするか、ということに私の関心は移っていったのです。


「名前をける」っていう行為、私は結構好きなのかもしれません。猫を飼ったらこういう名前にしようとか高校のときからちょくちょく考えてるし、予定も深い意味もない状態で子どもの名前を考えて前夫にドン引きされたこともあります(※その名前は松岡正剛の編集学校で出された課題に無駄なく使用させていただきました)。タイトルとか考えるのも好きだしねー。

それはともかく、子どもの名前ってみなさんどうやって決めてます?
ベーシックなのは夫婦で候補を出し合って、画数とか見て良いのを選ぶって感じなのではないかなと思うのですが。が。

うちの旦那さんが基本「名前はなんでもいい」というスタンス。
いや、どこそこのお宅の子は○○って名前らしいよ!かっこいいよね!とか私が言うのに対し「や、それはちょっとあんまりかも」とかお答えになることもあるので、流石に「デスノートのLみたいになってほしいからエル・ローライト・タカザワにしよ☆」みたいに提案したら却下してくれるとは思うんですが。
名前って結構大事というか、たとえば間違えると失礼にあたったりするじゃないですか。メールの宛名を間違えて送ったりすると信用問題だし、違う名前で呼ばれるとあれって思いますよね。でも旦那さんは「別になんて呼んでもらっても気にしない」ってところがあって、タカザワだろうがタカサワだろうがタカサキだろうがナカムラだろうが、呼ばれてるなら普通に返事します〜みたいな感じ。でもって、ここが一貫してるんだが、人の名前も覚えなかったり、間違えて覚えたりする。んで、それをあまり気にしない。「名前を間違えるのは失礼だよ」って私(←これまた名前を覚えない人)が言ったとしても、一貫して「自分のわからないことはわからない。〜完〜(リフレイン)」なんですよね。自分が間違えられてもなんとも思わないから。

……何の話でしたっけ?

や、なので名前は私が考えて決めてOKみたいな雰囲気がプンプンしてまして、まーそれならとまずは「男の子 名前」とかで検索してみました。結果、ネットで知れるのは「今、どんな名前が流行ってるのか」なんだなと理解。どちらかというと確実に「他所様のお子と名前が被るのはイヤ!」な動物占い狼のワタクシ(←アホなのでどこどこの誰々と同じ名前だね〜!とか言われると著しくテンションが下がります)。なので「この名前は避けよう」という目安にしかならず。

次に本屋で「名付け辞典」みたいなものを読んでみました。まー、あるわあるわ。男の子/女の子で分かれているんですが、街の小さな本屋でも各5種ずつとか余裕でありましたよ。何が違うんだろう。一応パラパラと見てみたんですが、もうまず全体的に漂う「男の子はブルー、女の子はピンク、フォントは丸ゴシック中心」みたいなファンシーな世界観についていけず。こ、この本を部屋に置くことが許せん…!ってんで購入を断念。

で、思い出したのです。うちには、名付けの指針となる素晴らしい書があることを。

それがコレ。白川静さんの『人名字解』『常用字解』です。
漢字の成り立ちと意味を丁寧に解説してくれているもので、むしろ自分の名前のルーツを知るとか、課題をやるときのためなんかに揃えていたものでしたが、これは使えますよ!オススメ!





もともと私は「漢字一文字、音二文字」にしたいという希望をボンヤリと持っており、それは男だろうと女だろうと、なのですが、だから漢字から引いていくっていうのはすごくアリで。最初に音を決めて漢字を当てはめていくという名前のつけかたもよくありますが、もちろんそういう使いかたもできます。

しかしまぁ、この漢字いいなと思うものがことごとく女の子向けで、男の子っぽいのは2つしかなくて。うち片方は音がイマイチで。結果すんなり決まってしまいました。

もうね、自分の条件が優先だから、姓名判断とか見ない。っていうのはうそで、ほんとはこっそり見たんだけど、正直あんまり良くなかったです。でも全然気にしない。あと、苗字も結構な画数であるため、総画47もあるんだけど、テストのときとか習字のときとか、暫し我慢してくれ息子よ。母はもう決めたのである。

や、「麓(ろく)」っていうんですけどね。

旦那さんの反応は「好きな漫画の主人公と同じ名前だ!」っていうね。それはいくえみ綾の『清く柔く』なんですが(名作!)、主人公が「赤沢禄」っていう名前で、むしろフルネームが似てます。
ちなみに、ROCKとはかけてませんので。ハイ。

6ヶ月にして名前を決めてしまったという、9ヶ月に入ろうとしている今でさえ「もう名前決まってる」って言うと「えーっ!早い!」ってリアクションをいただくことがあるので、どれだけ前のめりなんだという話なんですが。
生まれてきた子の顔を見たら全然違うのが浮かんでそっちにしたというような話もありますよね。先日「アヤナさん!クリスマスに生まれた場合『きよし』って名前はどうですか?」と提案されたのですが万一そうなったらゴメン。


「名前を考えるときには、大人になったときをイメージできるように、名刺をデザインしてみるといいよ!」と友人に教わったので、作ってみました。




もうすこし稼ぎがありそうな肩書きにすべきだったか。