24.1.16

BAZAAR推し。




雑誌のリニューアルや復刊がいろんな意味で話題ですが。
最近私が注目しているのは、断然Harper’s BAZAAR。日本のバザーです。

年明けにAMATAで合併号を読んで、ムムム、こ、これは!と引き込まれ、即自分でも購入。久々にテンションが上がりました。いつからこんな誌面作りになった??BAZAARってこんな面白かったっけ?と動揺すらしたのであります。

どんなところに感動したかというと、まず単純にすごく面白いハイファッション誌、ということ。もちろんBAZAARだからラグジュアリーブランドばかりが載っていて、そんなページって今は全然リアルじゃないですよね、なんて思ってしまいがちだけれども、その定説(?)をいともたやすく裏切ってくれる。不思議なくらいに「これ欲しい」「これ着たい」って思わせる誌面がそこにある。ラグジュアリーなんだけど非現実じゃない、ラグジュアリーなんだけどゴージャスじゃない、というのを今の日本でやってのけるのは、かなりの偉業なのではないか。

私はそもそも大学時代(90年代中盤)にBAZAARを愛読していました。Liz Tilberisが編集長で、Fabian Baronがアートディレクターだった時代。(9495年あたりはアメリカから直接年間定期購読してました。今思えば円高だったのかな?)当時ほかに大好きだったのがVOGUE ItaliaVOGUE parisi-DTHE FACEって感じだったんですが、アメリカのファッションが全然おもしろくなかったんですよね。Calvin KleinDKNYみたいな。ミニマリズムで商業的で。ZEN逆輸入みたいな。SUSHI BARでカリフォルニアロールみたいな(偏見)。雑誌もしかりでしたが、BAZAARだけはかっこよかった。写真もエディトリアルも最高。Patrick DemarchelierPeter Lindberghの素晴らしい仕事ぶり。David Simsでさえ、BAZAARで撮るとこうなるんだ、と衝撃を受けたり。モダンでシックでスマートで。広告がたっぷり入るとき以外はいつも薄っぺらくて、でも中身が詰まってて。全部のページが大事でした。

っていう、あの頃の空気感がそこはかとなく漂っている!見ていてワクワクするし、あ〜私ファッションが好きなんだな!って思わせてくれる。そんな雑誌、今なかなかないと思う。

それから、とても知的であるところ。海外雑誌の日本版って、日本でやるとこうなっちゃうのか〜って思うことがとても多いです。それはがっかりとかではなく。生活や、人々の関心や、法律や…、国が変われば変わるわけなので、当然のことだと思う。けど。いまのBAZAARは違う。決して暮らしとかカルチャーとかストリートに逃げない。ロックスターやセレブリティの記事であったとしても、美容のコラムであったとしても、すべてがBAZAAR然としている。気高い。なのに、リアリティがある。ちょっとELLE japonの映画スターインタビューを彷彿とさせるリアル感。若者に媚びてる感じが一切ないのもいい。

あと、エディトリアルデザインが美しい。すみずみまで気を配ってつくられているのがわかる。当時のBAZAARを彷彿とさせるトピックの切り取り方、でも表現が古くない、というね。しかも(当たり前だけど)きちんとした日本語で書かれている!だから、そのまま翻訳機にかけましたみたいな謎の違和感、借りてきた感がない。

今月号も買ったのだけど、判型が当時のHarper’s BAZAARと同じになっていて、ますます好感度高し。この勢いで突っ走ってほしい。